暑さ寒さも彼岸まで。ようやく少しだけ秋の気配がしてきました。

皆様いかがお過ごしでしょうか、受付の正木です。

長引く猛暑の中、数年ぶりに訪ねてきてくれた友人にイチジクをもらいました。イチジクは今が旬のようで、スーパーでもよくみかけます。

庭木として植えているお家も多く昔から馴染みのある果物ですが、「不老長寿の果物」と呼ばれるほど豊富な栄養素を含むフルーツなのをご存知ですか？

 

イチジクはクワ科の植物で、実の中にある白くて柔らかいプツプツとした部分は果実ではなく、花だそうです。実に見える部分の中に花を咲かせるため、外からは見えません。そのため漢字で「無花果」と名付けられているそうです。

 

イチジクのおもな栄養成分と効能

 

・水溶性食物繊維

善玉菌の餌になり、便通を整えて便秘を予防する働きが期待できる。また脂質・糖・ナトリウムなどを吸着して体外に排出する作用があるため、コレステロール値や血糖値の上昇を抑える。

 

・カリウム

ナトリウム（塩分）を体内から体外に排出し筋肉の収縮、血圧の上昇を防ぐ。

 

・鉄分

赤血球のヘモグロビンに多く存在する物質。不足すると貧血を起こすため、積極的に摂る必要がある。

 

・植物性エストロゲン

大豆イソフラボンのように卵巣ホルモンに近い働きをする植物性の物質。卵巣ホルモンは不足すると更年期障害や月経前症候群など、女性特有の症状の原因になる。また骨の形成を活発にする働きを持つため、減少すると骨粗しょう症の原因にもなる。

 

・フィシン

タンパク質を分解する酵素で、食後に食べると消化を促進する。二日酔い予防効果も期待できる。アレルギー体質の方には、口内にかゆみや違和感を起こすことがあるので注意が必要。

 

・アントシアニン

ポリフェノールの一種で抗酸化作用があり、活性酸素の発生や働きを抑制、活性酸素を取り除く物質。大量の活性酸素は、動脈硬化・がん・老化・免疫機能の低下などを引き起こす。

 

イチジクの栄養を効率よく摂るためには生で食べるのがおすすめですが、イチジクに含まれる水溶性食物繊維のペクチンは、食べ過ぎると下痢症状をきたすことがあるので注意が必要です。

またイチジクのカロリーは１００ｇあたり57kcalで決して低くなく、果糖も含まれているのでダイエット中にも食べ過ぎ注意です。

 

このように非常に高い栄養価を誇るイチジクですが、私自身数十年口にしていませんでした。最後に口にしたのは子供のころ。近所の原っぱにあったイチジクの木によじ登って取って食べたイチジクの味。すっぱくて硬くてとても美味しいとは思えませんでした。そのためすっかり疎遠になっていたのです。

しかし長年の友人がくれたイチジク。おそるおそる食べてみると……。

甘い！そして柔らかくて良い香り。その昔私が食べたイチジクとは全く別のものでした。なんてことでしょう。本当に再会できてよかったです。

友人にもイチジクにも。

 

子供のころから良く知っている身近なイチジクが「不老長寿の果物」と呼ばれていることを知った今年の夏。本当に暑くて長かった今年の夏が、ようやく終わろうとしています。昼間はまだ暑い日もありますが、朝晩はずいぶん過ごしやすくなりました。夏が長かった分短い秋になりそうですが、色々なことを楽しみたいと思います。

 

皆様もご自愛くださいませ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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