身体は水を求めてます

スタッフの金子です。

コロナに振り回された2021年も早いもので最後の月となりました。

今年を振り返るにはまだ早いですが、今年は仕事や家族に迷惑をかけまいと個人的な活動や交友関係での外出や交流をひたすら我慢をしていた一年でした。

そうやって過ごしてきた中で生じたのは耐える事は大事だけれど、ただ闇雲にこの状況が終わるのを我慢し続けるだけでは日常生活を送るにあたって支障が出てくる恐れがあります。

耐える中でもその先の目標や願望をはっきりとさせて行動し、世の中が落ち着いた時に動き出せるようにと考えれば先々の希望と今やる事が明確になって気持ちに余裕が生まれてくることと思います。

個人的にしっかりと来年に向けて取り組まなければと思い書き綴りましたが、我慢を重ねて気持ちが沈んでいる方も、あえて少し先に目標を決めてみるのもいいかもしれません。

当院も立てた目標に向けて行動するためのお手伝いができればと考えております。

 

そして先を考え、より良い年を迎えるためにも健康第一。

状況が落ち着いているとはいえこれから訪れる冬場の寒さと乾燥には気を配りたいところです。

 

基本的には今まで通りの行動としてマスクの着用と手洗いうがい、消毒や換気をしっかり継続する事に加えて水分補給を夏場以上に意識するのが重要になります。

冬場は水分補給の必要性を感じづらい上に前回のブログで話題に出した夜間トイレが近くなる事もあってむしろ避けようと思ってしまう傾向にあるようです。

しかしながら水分補給は感染症対策としてはもちろん、血流が悪くなる事で肩こりや腰痛、膝の痛みが強くなってしまうため軽減する手段としても期待できます。

 

今回はそんな冬場の水分補給についてお話していきたいなと思います。

 


【冬場に水分補給が必要な理由】

・空気の乾燥に加えて暖房の使用で湿度が下がる → 皮ふや粘膜、呼吸から水分が蒸発していく

・喉の渇きを感じづらい、夜間トイレに行きたくない → 水分を摂る回数、量が減る

夏場と違う点は汗が出にくいため体内の水分が減少している事がわかりにくい点です。

 

屋内外の環境と生活での行動から出ていく水分量に対して取り込む水分量のバランスが少ない傾向にあるようです。

 


【冬場の水分補給のメリット】

大きく分けて

 

・感染症予防

・脱水症状の回避

・肩こりや腰痛、冷えの対策

 

などが挙げられます。


【喉の潤いはウイルスへの備え】

今年の初めごろはコロナ対策による行動が結果的に風邪やインフルエンザを減らしたようですが、年末から来年にかけては免疫ができていない分警戒が必要と言われています。

ウイルスが口や鼻から侵入する際、気道の粘膜には綿毛という組織が並んでおりそこで咳や痰として排除されるのが通常の流れになりますが、口の中が渇いていると働きが低下して排除されないまま残り体内に侵入しやすくなります。

うがいで体外に出すだけではなく水分を補給すると良いのは、水分と一緒に胃に流されたウイルスは胃酸でも退治されるようなので粘膜の乾燥を防ぎつつ水分を摂るのが最適です。


【自覚のないまま近づく脱水症】

水分補給が必要な理由でもお伝えした通り、冬場は気が付かないうちに体内から水分が失われています。

特に御年配の方はのどの渇きを自覚しないまま室内でかくれ脱水の状態になる事があるため注意が必要です。

めまいや立ちくらみといった状態になっていないか気をつける

唇が渇いていないかの確認

・トイレの際には尿の量と色の確認(少ない、濃い→水分少ない)

・御年配の方がいらっしゃる家族は受け答えなどの反応といった意識がいつもと違っていないか気を配る

 

汗をかいていない場合はお茶や白湯で内臓への負担軽減と体温調節を意識して水分補給するといいでしょう。

 

風邪や感染症で発熱があった場合は発汗して塩分濃度が低くなってしまうためお茶や白湯よりもスポーツドリンクや経口補水液になってきます(まずは専門機関の受診が最優先)


【冷えだけではない肩こり腰痛の原因】

朝晩の冷え込みで起床時の動き始めに痛みを感じやすくなっている方も多いのではないでしょうか?

これは冷えによる体温低下だけではなく、皮膚や口呼吸で水分が身体から抜けている事も原因の一つです。

前回お話した夜間のトイレがあれば更に体外に排出されるため水分不足に陥ります。

 

水分不足は筋肉の硬直が強くなったり、血液中の水分濃度低下で血流が悪くします(夜中足がつる要因でもあります)

血液循環が体温を保つ役割を担うので、必然的に体温が低下します。

体温が低下すると免疫力の低下も招き、のどの気道にあるウイルスを排除する綿毛の働きの弱まる事も合わせて考えると水分補給の重要性がわかるかと思います。

 

そのため起床時にお茶や白湯で水分を摂りつつ身体を温めてからゆっくりとストレッチを行うとギックリ腰などのリスクに備えられます。

(お茶の利尿作用を気にされる場合は白湯がおススメです)

私も学生時代から朝に水を一杯飲む習慣を続けています。

近年は寝室にタンブラーに白湯を持ち込んで起床時に飲んでから活動し始めますが、より朝の調子が良いように感じます。


 

当院のこの時期は寒さによる筋肉の緊張と年末の忙しさから首の痛みやギックリ腰でお困りの方が増えてきます。

その方には足の冷えや夜間~明け方つりやすい状態が日常的に起きているケースが見受けられますので身体の水分量を意識して水分補給を軽視せずにこまめに行っていただきたいと思います。

 

身体の7割近くを占める水分、ケガや病気の予防や重篤化を防ぐ意味でも大切にしてください。

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