雹の印象が強かった今年の梅雨も肝心な雨が思いのほか少ないまま梅雨明けし、強い暑さとともに下半期に突入となりました。

スタッフの金子です。

間を置かず猛暑となり7月に入った直後に40℃を記録、こうなると室内でも熱中症のリスクは高くなるため冷房を使わざる得ないでしょう。

この時期患者さん（特に女性）との会話で職場での冷房による体の冷えについてよく話題に上がります。

男性と女性での体感温度の違いや冷房との位置関係もあるとは思いますが塩梅が難しいものですね。

 

女性が夏場に感じる体調の不安としてTVのアンケートなどで挙げられていたのが

1位：冷え性
2位：だるい・倦怠感
3位：頭痛
4位：胃腸不良
5位：発汗

と、暑さへの対策が別の問題を生み出している事が伺えます。

 

今回はこれらの不調を冷えを中心に見ていきたいと思います。

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まずはランキングの不調がなぜ起きるのかをイラストにまとめてみました。

不調はイメージしてもらうとなんとなくわかるかもしれませんが、一つの原因で一つの不調が出ているというわけでなくそれぞれが原因と不調が重複した形となっています。

「屋外」

①冷たい飲料で水分補給を行うと内臓に負担がかかる（冷え性・胃腸不良）

②高温多湿の屋外と冷房を使った屋内との温度差で自律神経にストレスがかかる（頭痛）

③直射日光と地面からの輻射熱により体温上昇と発汗（肉体・自律神経共に負担かかる）（倦怠感・発汗）

 

「屋内」

④　①の影響で食欲不振→体力低下（胃腸不良）

⑤　①と④によって内臓の活動が低下→胃腸不良が強まる（冷え性・胃腸不良）

⑥室内の冷房で血行不良と筋肉の緊張が起きる事で頭痛につながる（頭痛・冷え性）

⑦　①～⑥の要因が重なりだるさや倦怠感となる（倦怠感）

 

※（　）内は主に関連する不調になります

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【”冷え”と”腸”の働き】

上記の通り、自律神経と血流、胃腸の働きは相互に関連があります。

 

体が冷える

→交感神経が優位に

→腸の動きが抑制される

→腸の血液循環が悪くなる

 

これによって

消化～排泄の流れが滞る

→腸内の老廃物や毒素が溜まる

→肌荒れや肥満、体臭

といった形で影響を及ぼします。

 

さらに代謝と血流が悪くなって基礎体温が低下、冷えやすくなる悪循環につながります。

 

その他、冷えや胃腸不良の要素として

・フィット感が強く身体を締め付ける服や下着を日常的に着用

・姿勢が悪い、同じ体勢で過ごす

・運動不足

といった筋肉を圧迫したり、緊張している／筋力低下でも血行不良と基礎体温の低下をまねくのです。

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【胃腸への対策を軸に冷えに備えよう】

 

「飲食」

夏バテで食欲不振になると栄養バランスが悪くなるため胃腸の活動には特に気を配りたいです。

 

・食事の時間を同じに合わせる

腸の負担を抑えるためで、夏バテの影響で食事を抜いてしまった時にも多少空腹でも次の食事を同じ時間に摂ってサイクルを揃えたいです。

 

・飲料は常温より温かいものを心がける

屋内の涼しい環境だけでなく、屋外でも内臓だけ温度を下げると倦怠感が強くなるためです。

 

・多くなりがちな糖分を控える

摂取量が多いと血糖値が急上昇　→　急降下を起こす働きが冷えに繋がるため意識したいです。

 

 

「服装」

・お腹周りを締め付け過ぎない

血行不良を防ぐため緩める事が出来るなら緩めたい所です。

 

・上着はゆったり目のものを羽織れるようにする

インナーとアウターの間に空間がある方が空気の層が出来て冷えにくいようです。

 

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昨今の研究では胃腸の進化が脳の進化を促したと言われており、その働きが十分に機能する事が身体全体のパフォーマンスに繋がってきます。

冷えはその妨げになる大きな要素、イラストにある不調のサイクルを理解してちょっとずつでも改善に活用してもらえたら幸いです。

 

生活習慣によって慢性的に冷えやすい身体になっている場合もあるため、しつこい肩こりや腰痛などと合わせて相談いただければと思います。

 

次回は続きとして室内で行う運動についてお話しできたらと思います。

 

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